1998|07|12
希望のタンバリンが鳴らす不滅のメロディー。
MOVER 渋谷ON AIR WEST 行ってきました。
今回は東京公演1回のみってことで、迷わずチケット
買いました。4500円と安かった。
6:00開場で、たぶん15〜20分に着いて整理番号は200何番のひとが
はいっていた。僕は145番なのでつかつかはいっていった。
前から4列目をゲット。
初めてWESTにきたが、EASTの半分くらいなんだね、規模。
500人くらいかなキャパ。
で、WINOとかいう日本人のバンドが前座。
これがまた雑誌でも言われているようにそのまんまシャーラタンズ。
声はうらやましいかなリアムっぽかったりする。
だからそこそこカッコいい。でもシャラータンズのコピーバンドだとしか
思えず、別にうらやましくはなかったりした。
3曲ぐらいかと思いきや、6曲もやりやがってそこそこむかついた。
で、また待たされること20分。
いえいーーー!「Kick the Beam!」カモンカモンカモンーーー
想像通り、後ろからの高波が一気に押し寄せ、気づくと3列目にいる。
だめだ、カッコよすぎる。
左側にメインギターのジョンがいたのは正解だった。
メンバーは黒っぽい衣装に身をつつんでいた(サムとジョンはしかも長袖)
サブ(?)ギターのジェームスのみ赤いTシャツと浮きまくっていたが、彼もMOVERだ。認めてあげよう。また、女性コーラスとして黒人シンガーROSEもいる。不動の布陣だ。
ジョンは、1曲目から弦を切っていた。
サムの真っ赤なタンバリンも健在だ。
誰もが、サムの一挙手一投足に目を注ぐ中、僕はちょくちょくジョンを見ていた。MOVERの鍵は、ギターにあるのだ。
汗だくだ。こんなに汗だくになったのは夏のせいかもしれないが、初めてだ。
途中、サムは何度も「ありがとう」を連呼した。タナソウに吹き込まれたか。「ありがとう again」とか。「1(いち)、2(に).....10(じゅう)....11...」と数もしゃべっていた。頑張ったね、サム。
それにしてもジョンの力強いギターワークはしびれる。決してテクニシャンだとは思わないが、細かい面白いフレーズを弾いたり(ま、アルバムとほぼ同じだが)ね。
で、アンコールをやって結構短く終わった。
「stand」でのサムの死ぬぞお前てほどの熱唱には胸がやられた。
汗をかかない、こじゃれたクールなサウンドもいいが、オレはどっちかって
いうとこっちだろうな、と確信する。人のココロを揺り動かすのは並大抵のことじゃない。
ライブ自体は短かったようだが全然満足だった。「stand」も「stay gold」もやったし。十分でしょう。
最近ミーハーな僕はなにかおねだりする子犬のように(ていうか狼か)前のほうで「なんかくれんかな、ピックないかな」などと詮索する。
セットリストが3枚ほど投げ込まれた。
手を伸ばして届くなら伸ばすが、まったく女子に向かってしまう紙切れは困ったものだ。ありゃ絶対ついてるね。
で、出待ちなんぞしてみようかと思う。
外にはめいっぱいそんな感じのひとがいる。これでメンバーが出てきたところで、さっさと車に乗り込むんだろうな、などと考えながら数十分。
服でもみに、ぶらぶらするか、どうせメンバーにゃ会えないさ、とセンター街方向へ歩き出す。昨日からの寝不足とライブでのハードな運動に、足はかなり歩くのやめてくれよ〜と甘えるが無視することにする。
そうこう20〜30分たっただろうか、WESTにくると(バイクがそっちにとめてあるのだ)まだ待ってるひとがたくさんいる。てことはメンバーまだ出てきてないのか。
それにしても100人はいるだろうか。
顔を一目みるだけでいいの〜なわけじゃないので、どうすっかなーなどととぼけてみる。
で、待つこと数十分。
メンバー登場。
サインをもらいはじめてる。
このころ、初めてよっしゃという気持ちに辿り着く。
違う方向から現れたのは、ドラマーだ(だいたいサム以外の名前を知らなかったのだ)
エリック・バウアー。
かなりでかい。しかしフレンドリーだ。
デジカメで激写しようとするが、フラッシュのないデジカメではまっくろくろすけが写るのみだ。アホたれ。
こんなこともあろうかと(というか希望のタンバリンなのだ)マイ・タンバリンを用意していた。200円の白い油性マジックも夕方かったのだ。
しかももう帰ろうかどうしようか迷ってたもんだから、バイクのメットをかぶっていてちょいと印象的な出で立ちなもんだから、好意的に接してもらえたのは功を奏したといえるだろう。
エリックはこう書いた。
「We are Tambourine erik」
最後のerikが読めず、なんだよ自分の名前かいてくれよ、とそのときは思っていた。
ちゅーか、「我々はタンバリン・エリックだ」ってなんやねんーー!
会話は、「please」「thank you」
みんな写真をとっていた。ちびっとうらやましかった。
やっぱカメラはいるな、と足らない脳にインプットしたふりをした。
右端にジョン(ギター)がいた。
すかさず回り込む。
ジョンもいいやつだった。
僕は「今日はエキサイティングだったね、だいたいきみ1曲目にして弦切ったじゃないか、ねぇ」というセリフを
「string broke バーン、いえい」で通した。
彼がマイタンバリンに書いたのは、
「Shake it John」
ああ、お望み通りシェイクしまくるぜ。
そして、ベースのフェリックスがいる。
彼もご多分に漏れずフレンドリーだった。ただ彼はあくまでベーシストであって、やはり地味な感じがした。彼が書いてくれたのは、
「FELIX」
サインまで遠慮ぎみなとこが憎めない。
コーラスのローズが、奥のほうでスタッフらしきひとたちと笑い転げている。これはノーマークなので、いっちょ話に花咲かしにいくかとはせ参じる。間一髪で女子2人に抜かれる。
タンバリンを出し、「diva」「リバー?」と聞かれるが、
「あなたは歌姫だ=you're a diva」を再度「diva」といってみる。
通じてサンキューといってくれたが、単語じゃ話にならないと半べそになる。
それよりも「あなたは新しいMOVERね」のようなことをいう。
「yeah, i join mover, i'm new mover」とこれまたどこか抜けた英語で返すが、彼女は陽気だ。「そのタンバリンでなにかやってよ」という。
1m右にはやはり一番の目当てであるボーカルのサムがいる。
僕は「Move Over」の「ツクツクタンツク、ツクツクタンツク、ツクツクタンツク、タンツクタンツク」とやった。
そこらじゅうで、「おおお」とどよめきが起こった。
いわゆる好感触だ。こんくらいおちゃのこサイサイだぜー。
ローズはオレを気に入ってくれたらしく、写真とらせてよ、といってきた。
やばい、逆ナン(パ)やん。
そこにいた女子2人にもはいってとローズはいい、僕はタンバリンをシェイクした。ローズはその後もファンの子たちと歌(コーラス)をいっしょにやって楽しんでいたようだ。ローズはこう書いてくれた。
「LOVE ROSE 入・ 人」
このハートマークの両サイドの文字というよりたぶん絵だが、「これは2 kissesよ」、と言われた。どういう意味だ?ま、よい。
みな、いちようにCDのインナー(メンバー全員がうつってるやつ)にサインをお願いしてた、そうか、それは考えなかったな、タンバリンじゃなかったらCD自体に書いてもらおうとしてた。ま、タンバリンもっていったのは
どう考えても正解だ。
そしてどうしてもサムのサインがこうなったら欲しいのに、メンバーは誘導され明るい反対車線は向かった。そこは撮影会になっていた。
もう写真はいいんじゃい、と思いながら一番左にいたもう1人のギター(ライブ中は向かって左にいてほとんど見えなかった)
ライブの時と同じかどうかわからないが赤シャツを着たジェームスにサインをしてもらった。みな、いい顔をしてくれる。タンバリン効果絶大だ。
「KAZ NICE TAMBA James」
そして、もうサムのサインはもらえないのか、と思っていたがそうは問屋がおろしませんよ。
ちゃっかりもらいました。
「もう〜きみ、最後だよ(you're the last one)やっとつかまった、サインくれるかい?今日のショーは最高だった。きみの熱唱にココロ動かされたよ。きみはエキサイティングなシンガーだ。で、僕もシンガーなのさ」といいたいところを
「please, i'm a singer too. i'm new mover」とまたわけわからんことを
口走る。サムはしきりにオレに話かけてくる「can i ...」
「このタンバリンくれないか?」とおどけていってるのかと思い、
笑って「no〜」と連呼するオレであったが、どうにもしつこいので
よくよく考えたら(2秒)、ちょっと貸してやらせてくれないか?といってる風だった。
「sure」とかなにげに言えればましなんだが、やはり「いえい」とかいってしまうオレバンサイ。
彼は、マイタンバリンで「move over」のイントロをやった。
まわりがやはり注目した。
そしてサインをしてくれた。
「Sam from end of Mover」
そして、一番動き回っていたドラムのエリックに「see you november」(this とかnextとか抜けとるやんけーと直後に思うのだが)といったら「oh, tambourine man! 」と手を差し出すので、握手をし、その場を去った。
そういえば、ギターのジョンも「tambourine man」といってたな。
次きたとき、またタンバリンもってメットかぶってたら「i remember you-ガハハ」と言われるんだろうな。
でも、またサインもらうためにタンバリン買うのはおかしい。
タンバリンはシェイクするものなのであって、飾りではないのだから。
なに、きれいにしめてんだか。
それはそうと、バンドの出待ちってちゃんとしたのは初めてだけど、
大方こんな感じなの?待ってるのって結構きついと思うけど、
だいたいこんなフレンドリーに時間をもうけてくれるもんなんかな。
さっさと車に乗り込むんかと思ってたけど。ま、バンドによるかな、
あと箱の大きさとか、でかいとこでやるようになったら無理なんだろうね。
いやはや、今日は超ミーハー道でせめてみました。
ってことでヘトヘトなんだけど、これから2時間寝てワールドカップみて、
会社へレッツゴーです。へろへろ
あっ...ヒトシ松本のビデオ、ダビングしないと明日返せない......ぐ
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