2006|05|31 |
まったくミクシ様々である。
このイベントを知ったのはミクシのコミュなわけで。
“キミには神様と呼べる人がいるか?”
キミが目指している世界で盲目的にリスペクトしちゃうような。
僕の場合は、コステロである。
彼なくして今の僕の音楽は語れない。
いろいろなミュージシャンから影響を受けてきているが、彼の影響力は
凄まじい。当時19の僕は彼の音楽に初めて触れて本当にびびった。
これだ!と。
楽曲センスだけでなく、これはコステロといっていいか分からないが
ベースラインのすばらしさは本当に当時影響を受けた。
今回のアルバムは去年のニューオリンズを襲ったハリケーンカトリーナの
チャリティに参加しているような趣のものだ。
被害にあったピアニストのアラン・トゥーサンとのコラボレーション。
はっきりいって好きなタイプの音楽ではない。
これまでもそうだ。
カントリーやったり、ジャズやったり、クラシックに首突っ込んだり。
ただ、同じミュージシャンとしてその姿勢が大好きなのだ。
誰がなんと言おうと今オレがやりたいのはこれなんじゃ!
って感覚。
6/2に東京1日のみのライブに行くので、来日は知っていたが
まさかタワレコでサイン会とな!
あまりに急な神様の身近加減にとまどったが、これを逃したら
一生ないかも!と脳裏をつたい、なにがなんでもと事実上入場条件の
アルバム予約を(結局予約だけでサイン会は人数制限にあったようだ)
その次に思ったのは、二度とないであろうこのチャンス。
なんとか自分の音源を届けられないだろうか。
去年のオムニバスのアルバムではやばい。
ここ数ヶ月で急激に伸びた(と言われる)今を見せないと。
即レコーディングできないか動いたところ、いいタイミングでレコーディング
できることとなった。
5/28のことだ。
サイン会は5/31。
急いでジャケやらCDレーベルやらのデザイン。
詞の英語要約。メッセージ。等々。
順調に来ていたが、プリンタが故障。
ま、4年落ちだしな、なーんて悠長なことは言ってられず、これまた
即買い。もうMacOS9対応プリンタなんてほぼ皆無の中、
キヤノンiP8600をゲット。
現行機種じゃないのに3万ちょいと予算的にちょいと高いな価格ではあったが、背に腹は代えられない。
そして完成。
表面には「May 31, 2006 JAPAN」とあり、この日限定の世界でたった1枚の
CDであることをメッセージしている(厳密にはトーゥサンの分もあるので2枚と
カウントせよか)
CDレベールには英語で「Red Pop Accidentsの"Accidents"の由来は"Accidents will heppen(コステロ初期の代表曲)"だ」と記されている。
前日くらいからドキドキである。
なんて声かけようか。
まずCD受け取ってくれんだろうか。
写真撮れんのかな?
当日。
撮影は完全シャットアウト。隠れて撮るのもむつかしそうなので断念。
その代わり、録音はした。
パフォーマンスがないので、コステロ、トゥーサンが1言づつ話し、即サイン会。
英語がおかしいとかなんだとかどうでもいいのだ。
気持ちだと向かう。
オレ「Hi!」
オレ「umm..Today is the best day of my life」
Costello「Oh!....(何か言いかけるがオレがさえぎってしまう...)」
オレ「I'm so exciting!」
オレ「This is my CD. 」
Costello「oh! Thank you! 」
オレ「Please listen to my songs.」
Costello「Thank you! Thank you!」
オレ「I wanna be a japanese elvis cotello..」
Costello「oh, alright! wow!」
オレ「...in the near future.」
オレ「Thank you! Thank you so much!」
Costello「Good luck! Good luck!」
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これが神様と17秒のご対面全貌である。
コステロの生声は太く、おもいっきり腹式であり、迫力があった。
何度聞いてもオレがたくさん話したくて一方的であるが(笑)
彼はテーブル右隅に僕のCDを置いた。その上に小さいな何かがあったので
誰かプレゼントしたものだろう。
その後アラン・トゥーサンのサインももらった。正直あまり知らなくて申し訳なかったけど、いい人だった。あげたCDをスーツの内ポケットにしまおうとしていた。
しまえたかどうかまで確認できなかったが。
夢のような日でした。
CD聞いてくれるといいなあ。
CDのジャケには、
「彼は僕の音楽の神様だ。僕は彼のソングライティングだけでなく、音楽に対する姿勢をリスペクトしている。個人的に言えば、カントリーミュージックなんて興味ないが、彼はそういうアルバムも出す。なぜって彼がやりたいから、必要だったからだ。僕はミュージシャンの1人として、彼のそんな姿勢に共感する。ロック、ポップス、ジャズ、クラシック、音楽には様々なジャンルが存在するが、僕はその1つに「エルヴィス・コステロ」というジャンルが加わるべきだと思っている。」
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といった内容を英語で書いておいた。
もちろん本心である。
昼間、僕は彼女のもとへあるものを届けに行った。
暑い、夏の日のようだった。
5/31、この日を忘れないだろう。
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