1998|05|10
今日は、悲しいというかショッキングな出来事がありました。
友達が来て(諸ある事情で激貧す)「じゃ、寿司でも食おうよ、おごるぜ〜」って
なって美登利寿司いこうぜーと思いきや財布に万札1枚しかないので
うっ、キャッシュディスペンサーあいてるかな?(午後6時ちょい前)と思いながら
家をでる。
左(駐車場)をなにげに見る。
ない。
バイクがないぞ!
整理した。
昨日乗った。
美容院の帰りに買い物をした。
家に戻り、ヘルメットとキーを確認。
意外に冷静だった。
これでバイク盗まれたのは3回目なのだ。
今更慌てふためいてペットである「シロ」を探す風に歩きまわったって見つかる可能性はない。
だってハンドルロックもしてあったし、キーも付いてなかったのだ。
いわゆる組織団だ。
今頃手配のいいグループなら船に乗ってるのかもしれぬ。
もう一度家に戻り、友達にバイクが盗まれたことを告げる。
ひそかに昨日髪切って運が逃げたのか?とマジで思ったりした。
友達がきたときもバイクなかったらしく(しかも昼頃電話しててつながらなかったため)ルスなんだ、
と思ったくらいで、でもいたのでバイクのことは忘れたらしい。
とりあえずショックなわけだが、明日はチャリで会社いくしかない、と腹をくくる。
どうしても僕にとってバイクは必要なのでなにはともあれ代わりを買うしか手だてはない。
盗難届を成城警察に出しにいく。歩いて1分くらいだ。
2Fの捜査課という物々しい場所に通される。
「知能犯」「強行犯」などのシールの貼られたスチール棚が妙に重い空気を醸し出している。
昨日の午後8時〜今日の午後2時ぐらいまでの犯行であることをかき、左手人差し指で拇印を押した。
家に戻る。
ちょうどバイクが置いてあった場所のすぐ左の部屋の人に「ゆうべ、怪しい物音がなかったか」などと
事情聴取。おっと車を駐車してるおっさん家だった。
え?あのバイク盗まれたの?一番向こうの人でしょ?とどうやら面が割れているらしい。
そのおっさんはゆうべ午前2時ごろ出ていったらしく、それ以降駐車場ががらがらだったので
トラックもはいりやすかったのか、と一応分析してみる。
で、本屋へ向かう。
中古バイクの本を片っ端から立ち読み(厳密にいうと座り読み)。
友達が「まずいて〜、モロこんなに座ってたらー」とかいうが、なにがまずいのかよくわからず
情報を必死になっていただく。何度もいうが意外に冷静なのだ。
ただ、頭金など貯金を一切しない僕ははぁ〜またローンが始まる〜サイアク〜と言うぐらいで、
怒りもなぜかない。盗まれるのに慣れちまったか。
結局、1回部屋に戻ってどっかの中古屋のURLを友達と2人で覚えたのを書く。後で調べよう。
さ、飯くおう。
この時点で気分的に寿司食う気持ちはものの見事に消滅している。
友達は、意外の冷静な僕をみて「オレなんて自転車盗まれたとき、泣きそうになったて〜」と
いうが、確かに初めて盗まれたときはそんな気持ちだったと思った。
でもショックであることに違いはないのだ。
また、本屋による。
結局、さっきURLをみた本を買って友達に「意味ねえよ〜」と言われる。
今夜〜明日にかけてゆっくり次なにをどこで買うか考えたかったのだ。
しゃーねぇ、軽く飲むかと居酒屋へ向かう途中、よく弁当屋によるときにバイクをとめるとこを
見てみた。
「よくあのへんに停めてたんだよなぁ」
..........................................................................あ、あった。
遠くからでもハッキリ確認できた。
友達がゆっくり後をつけて、またぁ〜、しかも品川ナンバーだろっ、という。
信じていないのだ。同型のバイクをみて、オレなりにギャグじゃないがそういいたかったのだと判断された。
頭がおかしくなったと思われたのか。
記憶を辿るが、飲んでもいなかったのに思い出せない。
ってことは、バイクでこの商店街まできて、いろいろ歩いて買い物をして、そのままメットもキーも
持ったままバイクを置いて、家に戻って今にいたるわけだ。アホやんけー
で、盗難届を却下しにいく(だってオレ、犯人になっちゃうしさ--笑)
意外におまわりちゃんやさしくてね、「お忙しいのにお手数かけました。ほんとすいません、勘違いで」
といって「よく勘違いいるんだよねぇ、こっちも暇じゃないんだからちゃんと確認してからきてくれよな」
と言われてもおかしくないのだが、「いやいや見つかったならよかったね」を始め、みんなニコニコで
まんざらやつらも悪い人間でないなどと思ってみたりした。
さっきの同じのマンションの人にも勘違いだったことを告げると、よかったよかったとニコニコされた。
もちろんオレもニコニコだ。
これはその後飲みに行って友達と話してたんだが、結局ハッピーだったってこと。
もっと前に「あ、もしかして商店街に置き忘れたか?んなわけないけど、見てくるか」ってやってたら
盗難届だすこともないし、中古バイクの雑誌を買う必要もない。
なにも起こらなかったわけで、「お、よかった。盗まれたかと思ったぞ」で済むのだが、
完全に盗まれたと断定して行動して、戻ってきた感覚だからハッピーなわけよ。
あ、中古バイクの本をすぐさま本屋へ行き、事情を話し、別の雑誌に替えてもらった(笑)
その際、店員の女の子に「見つかってよかったですね」と言われたし、
昼はローソンで今まで(1年は)しゃべったこともない店員の女の子に「あ、髪切ったんですかぁ?わからなかったですよぉ」と話しかけられ、「怪しいですぅ?似合ってますぅ?」などしばし談笑し、
で、バイクは見つかった、と(笑)
友達にはぼろくそに言われました。
「おっかしいてぇ〜納得いかんてぇ〜(笑)」てね。
やっぱり今年はついてるとみた。
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