2002|10|18
また今頃になってすごい事実をつかんでしまった。

ボクが長年曲作り(というかアレンジ作りというか)に使っていたOpcode社のVisionという ソフト。
実は1998年にあのGibsonに買収されていたのだ!(って詳しい人はいまさらだろうが) そしてなんとかサポートを続けていたある日本の会社が2002年8月31日をもってVisionの サポートを終了してしまったとさ!!!
当然次期バージョンもなく(会社がないしね)、救い出したデータは将来どうすることも できないわけで、アレレーである。
自分が使っているアプリが突然開発を終了したら、なんて考えたこともなかったので かなりびっくりである。
例えばMS Officeが開発を終了したとしよう。Microsoftがつぶれたとしよう。
WIndowsもない。今まで作ったOfficeのファイルも将来おそらく開けなくなるだろう、 という現実。これはあくまでたとえで可能性はたぶんゼロなのだが、考えただけで 慌てふためく人数百万人はいるであろう。
ニッチな市場とはいえ、このVisionの開発、サポート終了はずっと使い続けてきた ユーザー(いわゆるオレとか)にはたまらない。冗談じゃねーである。
そして現在Opcode社のWebからフリーでダウンロードできるようになっている。
それはそれですごいな。

さて、Performerなのか。Cubaseなのか。Appleが買収した(これも今回Web探してて 初めて知ったさ)Logicか。
Visionと操作感が近いの知ってる人いたら教えてください。
やっぱりPerformerかなぁ。


2002|10|16
今日は悲しいことを書くことになるはずであったが、結局のところそうでもなく。

先週末の3連休中2日を使って、なんとおよそ9ヶ月ぶりに曲を作ったのでした。
メロディができ、いつものように億劫な作業(笑)Mac上Visionへメロディを変換。
そして生でいれるギターを除くオケ完成(一応)

今の曲作りの状況は生楽器以外のオケをPC上で作って、ハードディスクレコーダーへ 放り込む。そこに生の楽器をいれていく。であるが、生の楽器をイメージしつつ 生以外のオケを作っていくのはどだい変な話で(オレがモーツァルトならなんてこたないのだが)、なんとかならんかと相変わらず思っていた。
幸いにも大容量のハードディスクが安く手に入るご時世なので、 PC上でのハードディスクレコーディングにそろそろ置き換えようかと真剣に考えた。
過去のデータの互換性とか設定(実は男の子のボクなのにこの手の機械の接続とか超ダメ) 大丈夫かなとか懸念事項少々ありつつ。

連休明け。
ちょっときいてみるかな、とアレンジ作成専用マシンLC575(1994年生まれ)を起動。
センターに?付きのフロッピーアイコン登場。

ん?

んんん?

起動しない...。

耳を澄ますと起動時にハードディスクが回り始め、途端スローダウンして止まっている。

いっとるがな。

そう、これいわゆるハードディスクいっちゃった、である。

思えば購入からすでに8年。もう何年も何ヶ月に何日かしか起動しないマシンでは あったし、寿命といや寿命だろう。
と冷静に考えられるわけもなく。データを救わねば。
この際、過去のはいい。昨日できたオケだけでも救出させてくれ。
祈った。祈って祈って何度も起動ボタンを押し続けた。
Shiftで機能拡張外すモード、Option+Command+P+RでPRAMクリアモード、 関係ねーだろと思いながらOption+Eで英語モード等考えつく限りの起動を 試みるもまったくもって徒労に終わる。

CDから起動させようと部屋中探し回って一番古そうなOS8.5を入れるも、 あの!サッドマック登場。あの悲しいメロディは鳴らなかったが。

ノートンCDでも同じ。
そりゃそーだ。このシステムはたぶん漢字TALK7.xなのだ。
もっと探し回って当時のLC575用に作ったノートンのSpeed Diskから起動。

起動した!

が、内蔵ハードディスクは見えず。そりゃそーか。いっちゃってるんだもんな。

女の子にふられたのとほぼ同じ悲しみの中眠りにつく。
たった2日でできたオケとはいえ、同じ2日かけてまったく同じオケなど作れないのだ。
消えたら二度とこの曲は陽の目を見ないだろう。
それが悲しかった。

翌日。会社でも相談なぞしてみる。高いが復旧してくれる修理屋を探すべし、と。
趣味で絵を描いている同僚が、小学校のとき彫刻の作品を作って、すごい自分で 気に入ってたのだが盗まれ、担任から材料を与えられ「これで同じものもう一回作りなさい」 と言われたが作らなかった思い出をきく。
そう、つまりはそういうことなのだ。
もう二度とあの曲は作れない(それがすごい気に入ってたかはおいといて)

帰宅後もムダだと思いつつ、中を開けてハードディスクを取り出したりする。
Webで検索しまくった挙げ句、叩くといいとかドライヤーであたためるといいとか いろいろ情報を得る。
友人にも叩いたら直ったことあったなどと言われる。

しかしLC575は構造上起動中に叩けるようになっていない。
叩く、というのはディスクがまわり、止まろうとするのにショックを与え、再度 まわらせるという仕掛け(仕掛け?)なのでやる価値はありそうなのだが。

たとえ修理に出してデータ復旧ができたとしても肝心のOSは?Visionは?Visionと一緒に 動いているOMSやGalaxyは?そんな大昔のアプリのしかもきっとフロッピーが 出てくる可能性は限りなく低いだろうし、再インストールして同じ設定にできるか かなり疑問なので結局はお先真っ暗なのである。
しかも上で書いたようにそろそろハードディスクレコーディングに移行かな、と 思った矢先なのである。悲しみ深しである。

会社から持ってきた外付けのハードディスクをつなぐが、きっとシステムが入ってないのだろう、
起動せず。ダメだ、ホントにダメだ。

が、突然奇跡は起きた。

PRAMクリアをなんのきなしに何度も何度も連続でやった。
ちょうどエンジンがなかなかかからないのでセルを何度も押し続けるように。
するとあのハードディスクがまわる音がボクの耳にたどり着いたのだ。

我が目(耳)を疑った。ホントに疑った。

まさか!

まじかよ!

フロッピーを用意し、データのバックアップをとり、さらに新曲をハードディスクレコーダーに 録音した。奇跡だ。
何をとち狂ったのかビデオで撮ったりしてみた(笑)
二度と起動しないかもしれないので電源は入れっぱなしにしてある。


ちなみにこのMacintosh LC575はメモリ36MB。ハードディスク160MB(ギガじゃないよ)
もちろん今のG3, G4, iMac, iBookのようなPowerPCというCPU ではない。
完全なレガシーマックである。

ということで悲しみから一転、喜びのnotesになりえたことをこの場をお借りして 神に感謝したい。
それとこれを読んだキミに告げる。
”ハードディスクがクラッシュしてシステムが起動しなくなるなんてありえない”
なんて人ごとじゃないぞ。かくいうボクもついこないだまではこんなことに なるなんて想像すらしていなかったのだ。
当たり前だがディスクは消耗品。
泣く前に絶対バックアップとっておくことをオススメする(あきんどかよ)

それとサーバーじゃないけどディスクは一旦まわりだしたら止めない方が 安定して、長生き?できるようです。通常家のマシンじゃ毎日のように電源落とす だろうけど、実はこれはディスクに負担をかけているのです。
また、長期間ディスクを動かさないのもよくないみたい(これは今回初めて知った)
こまめに起動してあげよう。

書くの疲れたよ。
読んでくれてサンキューだよ。


2002|10|11
曲作りをまじめにしました。(つーか明日は色々用事があるのでアレだがこの連休中継続)
が、そうそう簡単にできるわけでもなく、結局ジュビロ戦を見たり、めちゃイケをホント久々に見てかなり笑ったりとかありますが、こういうまじめに作っている積み重ねが必要だよな、と なんとなく思ってます。
今度はハイテンポなやつを作ろうと思ってます。

DAZED REMIX用に作った5分7秒のムービー公開したので見てください。こちらよ


2002|10|06
大掃除じゃないな、中掃除をした。
とりあえず床に寝転がれるスペースを作ったし、久しぶりにまともに掃除機もかけた(えらい)。
テーブルの上にメシ食う20cm四方くらいしかスペースがなかったのを大幅に改良。
ほとんどものを置かず、しかもかぶっていた布をとった。あら、下がすごいことに(予想通り) これを片づけていると「パシフィック・ハイテック(株)」の冬季賞与と書かれた封筒が。 まさかと思ってあけてみると中から4万円が!わお!
パシフィック・ハイテックというのは今の会社が改名する前の社名でこのボーナスはおそらく 5-6年前のもの。掃除もたまにはしてみるもんだ。

また木、金と久々に続けざまにCDを買った。
TAHITI80の2nd、Suedeのa new morning、The Jeevas(クーラのクリスピアンの)、コステロのLiveやらSmileのバラードバージョン入ってるやつ、TOPLOADERの2ndつー新譜とストーンズのMetamorphosis(初CD化)。
きわめつけは斉藤由貴のチャイム。
なぜ今、斉藤由貴?
いや、受験の時、初めてまともに1人で東京に来て、その頃こいつがスキで横浜をあてもなく、 テープ(CDなどなかったぞ!)をききあがら歩き回ったのだ。なんか急に聞きたくなって。
モー娘買うのの数千倍は恥ずかしい気がしたが、まあ、よい。
買ってないが、中村一義の100Sも視聴した。やっぱり冒頭からいきなりキャノンボールかっちょええ。

まともな新曲を作らずどれだけ経ったか。
やばい。仕事に追われてる場合じゃないっす。

あ、それとDAZEDのイベント10/2をもって終わりました。
9/28(土)は金の夜1:00すぎまで仕事で帰宅して、5時ごろまで作業、7時に起きて イベントのVJ用の作業でほとんど休憩もなく、午後7時すぎとりあえず終了し、ラフォーレへ。
8時からだったんで間に合ったんだか合ってないんだか(間に合ってない)なのだが、 とりあえずVJも行う。今回は、1人1人が持ち時間何分でってんじゃなくて2時間の間、 4人くらいがそれぞれVJをしながらリミックスしていくという感じ。
最後に苦心のランキン・タクシーの「ひとかけらのチョコレート」の5分映像(オレ作)が流れるとこだったが、音が出ず、フェードアウト。
2日目は日曜の夜だし、ほとんど最後はスタッフくらいになったので流れず。
結局まともに流れたのは、ラフォーレミュージアム入り口でのモニタでのみでした。
立ち止まって見てくれてた人もいたというが、あれだけ大変な作業だっただけにちと残念でしたね。

ほんと曲つくらな。
まわりがオレに望んでいるクオリティが分かってるだけに、なんとかそのクオリティは 維持しようと考えるとがんじがらめになる。期待値は低く設定よろしく>各位